2022年3月1週目の損益結果は+42万円、2022年累計は+291万円でした。
私はFXの裁量トレードと自動売買で資金を運用しており、裁量トレードは外貨EX、JFX、ヒロセ通商の3口座、自動売買はマネースクエアのトラリピを利用しています。利益の内訳は以下の通りでした。
取引通貨と考察
今週はロシアのウクライナへの侵攻でユーロが大きく売られる展開となりました。裁量取引の外貨EX、ヒロセ通商、JFXは短期間でのスキャルピングがメインとなりましたので、今週は大きく利益が伸びたトラリピについて見ていきます。まず、トラリピの設定は表の通りでユーロがらみの通貨、ユーロポンド、ユーロドルはショート、その他豪ドル/NZドルをロングで仕掛けをしています。通常は週の利益が1~3万円程度ですが今週は10万円と利益が大きく伸びました。通貨別に今週の値動きを見ていきます。
ユーロポンドとユーロドル
今週はユーロが大きく売られる結果となり、ユーロポンド、ユーロドルが共に下落し、トラリピの仕掛け方向と合致したため利益が大きく伸びました。まずユーロポンドの日足チャートです。
ユーロポンドはもともと、利上げを開始した英国ポンド買い、利上げに慎重なユーロ売り、の金利政策の違いによる長期トレンドで緩やかに下落していました。そんな中でのウクライナリスク発生。ユーロ、ポンドともに欧州通貨ではありますが、地理的にEUがウクライナに隣接していることもありユーロがさらに売られました。2/28の0.837付近から3/4には0.823へ一週間で約140pipsの下落となりました。ただ、ユーロドルなどと比べると下落は緩やかです。このようなリスクオフによる変動幅が比較的小さいのもユーロポンドの特徴です。トラリピの仕掛けはショートなので今週は利益を大きく伸ばすことができました。次週ですが、英国もロシアへの態度を硬化させている状況や、物価上昇による欧州の利上げの可能性などユーロポンド巻き返しの可能性もあります。仕掛け幅下限は0.825なのでチャートは下抜けていますが、仕掛け追加はせず1週間ほどウクライナ情勢の様子を見極めて、次週仕掛け追加要否を判断したいと思います。次にユーロドルです。
ユーロドルは2/28の1.121付近から3/4には1.088へ一週間で約330pipsの下落となりました。地政学的にユーロが売られ、安全資産となるドルが買われたため変動が大きくなりました。こちらもショートで仕掛けていたため利益が伸びる結果となりました。今後の米国の利上げを考えてもユーロドルは下値を試す可能性が高いと考えています。仕掛け幅の下限1.1を超えてきましたので、まずは既存の500pipsの仕掛け幅の半分250pipsとなる1.075-1.100間でのショートを追加したいと思います。
豪ドル/NZドル
最後に豪ドル/NZドルの日足チャートです。
ロシアは石油生産が世界第３位、鉄鉱石は世界第５位という資源国です。ロシアのウクライナ侵攻により、その石油や鉄鉱石などの資源供給が滞る可能性が高くなり価格が大幅に上昇しています。オーストラリアもまた資源大国で、鉄鉱石は世界生産量シェア1位です。そのため、資源価格の価格上昇を反映し豪ドル買いが進みました。オーストラリアは産油国ではありますが、そのシェアや産出量はそれほど多くなく、どちらかというとその他の資源価格の上昇につられて豪ドル買いが進んだと考えられます。
一方、ニュージーランドは資源国ではありませんが、オセアニア通貨としてのオーストラリアとの連動で買われているものと考えます。したがって、豪ドル/NZドルは2/28の1.072付近から3/4の1.074とわずかに豪ドルが買われる結果となり、リピートもあまり発生しませんでした。ただ、現在のような他通貨のボラティリティが大きいときにボラティリティが小さく、大きく動かないのがこの通貨ペアの良いところです。他通貨ペアとの相関があまりないところがリスクヘッジになっています。
トラリピは仕掛けておくだけで、今週のような大きく相場が動くときに寝ている間にも自動で利益を稼いでくれます。スプレッドが広めというデメリットもありますが、裁量トレードにはない、手間がほとんどかからない、安定して利益を稼いでくれるなどのメリットがあると考えています。設定を見直しながら、運用を続けていきたいと思います。次週以降はとにかく、ウクライナ問題が早く、平和に、安全に収束してくれることを願います。
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私は2020年までは外貨EX(旧YJFX、サイバーエージェントFX)のみで取引をしていましたが、ヒロセ通商、JFXをサブ口座として追加してから利益が急に伸び始めました。もともと取引スタイルがデイ、スキャルピングということもありますが、資金の分散もよい効果があると思います。サブ口座としてもおすすめです。
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