こんにちは。米シリコンバレー銀行の破綻問題は他の銀行の懸念へつながり、さらに先週はクレディ・スイスの問題、と銀行への不安が収まりません。同じスイスのUBSがクレディ・スイスを買収する方向で収束しましたが、AT1債という債権2兆円が無価値となるためその損失から他銀行へ問題が波及するのではという疑心暗鬼の状態が続いています。特に円絡みの通貨ペアについてはリスクオフの円買い(円高)の動きが出ておりしばらくはいつも以上にリスク管理が必要ですね。私は引き続き裁量トレードは外貨ex、JFX株式会社、ヒロセ通商 の3口座、自動売買はマネースクエアのトラリピで資金を運用しています。
先週のトラリピ損益
先週のトラリピ損益は＋３８，３４４円でした。これまでの収益は以下の通りです。
トラリピについては今週は久しぶりにユーロポンドが下落しリピートが再開してくれました。スイスはユーロを採用していませんが、同じEU圏なのでクレディ・スイス問題の懸念からユーロ売りにつながっています。米SVB問題や米PPIが弱かったことからドルも弱くドルカナダも下落方向です。トラリピに有利な方向に動いてくれていますね。よきよき。
ドル/カナダドル
先週発表された米CPI(消費者物価指数)は6.0%と予想通りでしたが、米PPI(生産者物価指数)は4.6%と予想5.4%よりも弱い結果となりました。CPIよりもPPIの方が先に変化するため、物価抑制への思惑からドル売りとなりました。チャートでは1.385を天井にダブルトップのような形状になってきています。今週は3/21(火)にカナダCPIの発表がありそれ次第でもありますが、ドルへの懸念はしばらく続きドルカナダの上値は重そうです。1.4を大きく超える可能性は低いと考え1.35の上ゾーンに売りトラリピを入れることを検討したいと思います。
ユーロ/ポンド
先週はECBの政策金利発表があり予想通り+0.5%利上げで金利は3.0%となりました。一部では+0.25%の思惑もありましたが、ラガルド総裁は銀行不安に対して「金融の安定に関しては、必要な手段は全て持っている。これらの手段は必要に応じて活用される」と述べ+0.5%の利上げによる不安(ユーロの下落)を抑制した格好です。この会見はうまかったですね。0.88の上に売りトラリピを入れようと考えていましたが、0.88以下に下がってリピート再開してくれたのでしばらく様子見にしたいと思います。
豪ドル/NZドル(オージーキウイ)
先週は豪雇用統計の発表があり、失業率は3.5%と予想の3.6%より強い結果となりました。就業者数も+6.46万人と予想4.85万人より強く豪ドル買いで反応しています。クレディ・スイス問題のリスクオフで豪ドルが売られる場面もありましたが、問題が落ち着きつつありオージーキウイも上昇していくものと見ています。1.08を超えると1.09まではスルスルと上がりそうな気配もあるので今週の値動きに期待ですね。
今週はリスクオフで円買いとなりドル円やユーロ円などが大きく乱高下しています。裁量トレードはドル円を中心にしていますが利益も損失も大きくなりがちですので、ロットを下げてトレードをしています。先月は裁量トレードで爆損してしまったのでリスク管理をしっかりしていきます。一方、トラリピ運用通貨ペアはゆっくりと利益が出る方向に動いてくれているのでこのままトレンドに沿って動いてくれると嬉しいですね。では今週もがんばりましょう！
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