えいとの投資家ブログ

2022年に投資法人設立。23年、裁量トレード年利133%。猫とスプラが好き。 *当サイトの記事内には広告を含みます。

退職金が減るから独立できない?

f:id:eight-viii:20211121184438j:plain

 こんにちは。今日のテーマは退職金。サラリーマンにとって退職金は大きなお金です。平均では約2,000万円が退職時に支給されると言われています。私は今41歳ですので残りあと約20年働いて2,000万円を受け取ることになります。しかし、今、自己都合の退職をすると1/10に目減りして受け取るのはわずか200万になってしまいます。200万円では老後の生活も不安だし、このままサラリーマンを続けた方が良いのでしょうか。

20年後に受け取る2,000万円の今の価値は?

 ここでちょっと特別な会社のことを考えてみましょう。その特別な会社は就職するといつでも退職金相当の2,000万円をもらえます。入社したその月に2,000万円を貰うこともできます。ただし、先に2,000万円を貰っても60歳前に退職する時には働いた年数に応じてお金を返却する必要があります。あなたはいつお金を受け取りますか?

 多くの人は今すぐお金を受け取るのではないでしょうか。20年後もこの会社が続いている保証はないし、先にお金を受け取っておけば銀行に預ければ少しは金利が付きます。感覚的に20年後の2,000万円より今日の2,000万円の方が価値があるとわかると思います。では20年後に受け取る2,000万円の現時点での価値はいくらでしょうか。

 将来手にするお金を現在の価値に置き換えたものを現在価値(Net Present Value)といいます。100万円を銀行に預けると1%の金利が付いて1年後に101万円になるとします。逆に1年後に100万円になるためには今いくら銀行に預ければよいかというと、

 今預けるお金 = 100 ÷ (100%+1%) =99万円 =1年後の100万円の現在価値

 99万円を今銀行に預けると1年後に100万円になります。これが金利1%の場合の100万円の現在価値です。では同じように20年後の2,000万円の現在価値を出してみます。複数年後の現在価値は以下の式で計算することができます。

 現在価値 = X ÷ (100%+i %)n 

 X=将来のお金 i=金利(割引率) n=年数

 現在価値を算出するときの金利を割引率といいます。私は為替取引を主にしており、自動売買のトラリピで運用する前提で考えます。トラリピは安全運用でも10~15%程度の年間利回りが出せますのでここでは間をとって割引率12%とします。条件は以下となり、現在価値を計算してグラフにすると・・・

 X=2,000万円 i=12% n=20

20年後に受け取る2,000万円の今の価値は207万円!?

f:id:eight-viii:20211127165832p:plain

 20年後に受け取る2,000万円の現在価値は207万円になります。投資をする方はピンとくると思いますが、これは207万円を金利12%で複利運用した場合、20年後に2,000万円になるということを表しています。この現在価値と割引率というのは企業で投資を行う際の投資額の回収計算に使われるファイナンスの考え方で、普段の生活でも意識をするとお金の見方が変わってきます。

 今貰う退職金は200万円かもしれませんが、200万円を運用すれば20年後には2,000万円になるので退職金が減ることを過度に恐れる必要はありません。もちろん運用にはリスクもありますが、今の会社で20年間働き続けることにも転勤や人間関係などのリスクがあります。どちらのリスクを取るのか、よく悩んで決めればよいと思います。退職金が減ることについて、私はこのファイナンスの考え方で少し不安を解消できたのでご紹介しました。

 

【トラリピ マネースクエア】

一度設定すると自動で売買、利益を積み上げてくれるトラリピ。私は現在、年間利回り約30%でアクティブ運用しています。私と同じ設定にするだけで同じ利益が得られます。詳しくはこちら。

マネースクエア ポケトラアプリ用

 

eight-viii.hatenablog.com