えいとの投資家ブログ

2022年に投資法人設立。23年、裁量トレード年利133%。猫とスプラが好き。 *当サイトの記事内には広告を含みます。

スワップ投資 謎通貨ペア フラン/フォリント(CHF/HUF)という選択

 こんにちは。このページではFXのスワップ投資の中でもあまり聞きなれないフラン/フォリント(CHF/HUF)という通貨ペアについて説明しています。

 さて、私はFXの取引を主に3種類に分けています。

①自分の裁量で売買する裁量トレード(BOなど含む)

②売買条件を設定して自動で取引してもらう自動売買(リピート系やEA)

③ある通貨ペアを保持して各国通貨間の金利差を利用したスワップ投資

 私は資金を分散してこの3種類で運用していて、①はスキャルピングという数秒~数分で決済する手法、②はトラリピを利用しています。そして③のスワップ投資はスイスフラン/ハンガリーフォリント(CHF/HUF)というなかなかに謎な通貨ペアを保有していて、しかも、この通貨ペアは年間利回り30%超で運用中です。スワップ投資のいいところはポジションを持っているだけで毎日スワップ利益が入るところです。細かく売買する必要がないので株式投資で株を保有して配当を受け取るイメージに近いかもしれません。手間がかからないのが良い所です。さて、スワップ投資といえばメキシコペソ円(MXN/JPY)や南アフリカランド円(ZAR/JPY)などが有名ですが、なぜこんな謎な通貨ペア選択をしたのかをまとめていこうと思います。

主要国の金利国債格付けの確認

 そもそもスワップポイントとは何ぞや?という方は以下のサイトなどでお勉強できます。スワップポイントとは異なる国の間の金利差に相当する金額のことを言います。

 各国政府は経済やインフレ状況によって政策金利を変えて景気をコントロールします。今だと日本の政策金利は-0.1%なのに対して米国は5.25-5.5%です。ここで、円を売ってドルを買う(ドル円を買う、ロングする)と日本と米国の金利差をスワップ利益として獲得することができます。そしてその金額は金利差が大きいほど高くなります。したがって、スワップ投資をする場合は政策金利が小さい国と大きい国の通貨ペアを選択すると利益が大きくなります。

 しかし、単純にそれだけよいのでしょうか?政策金利が高いということはその国のインフレ率が高いためそれを抑え込もうと中銀が金利を上げている状況です。インフレ率が高くなりすぎるとその国の通貨に対する信用が低下し、国家が破綻してしまうリスクもあります。また、通貨が売られ下落するとスワップ投資として保有しているポジションには為替差損が発生し、レバレッジのかけ方によってはすべての資金を失う可能性も出てきます。従って、リスクが高い国への投資を避けるため、その国の経済状況がしっかりしているか、信用度を確認しておく必要があります。次に主要国の2023年10月現在の政策金利S&P国債格付けをリスト化しました。

 政策金利が低い国は日本(-0.1%)、スイス(1.75%)。高い国はトルコ(30%)、メキシコ(11.25%)、ブラジル(12.8%)、ハンガリー(13%)などです。そしてS&P国債格付けは最上位をAAAとして下がっていき、BBBクラスまでが投資適格、BBクラス以下は投資不適格とされています。BBクラス以下の通貨は選択肢から外すことにしました。

 これらを考慮して私は金利通貨として日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)金利通貨としてハンガリーフォリント(HUF)、メキシコペソ(MXN)を候補として挙げました。もちろん、もう少しリスクを抑えて高金利通貨に米国やニュージーランドチェコなどを選ぶのもありだと思います。ただ、私はすでに上記の通り裁量トレード、自動売買に資金を分散しているため、スワップ投資も高利回りを目指して特に高金利、かつできるだけリスクが低そうな通貨を選ぶこととしました。

通貨ペアの絞り込み

 次に通貨ペアを絞り込んできます。通貨ペアを挙げていくとペソ円(MXN/JPY)、フォリント円(HUF/JPY)、ペソフラン(MXN/CHF)、フランフォリント(CHF/HUF)です。ただ、ペソフラン(MXN/CHF)は日本の金融庁登録業者で取り扱っている業者が見つからなかったので予選脱落です。残る3通貨ペアの過去5年のチャートを見てみます。ちなみにプラススワップを得るためにはHUF/JPY、MXN/JPYは買い(ロング)、CHF/HUFは売り(ショート)です。

 MXN/JPYは上昇トレンドの中の高値圏で、2020年の最安値からは100%(2倍)近く上昇しています。ちょっと今からのロングはしづらいかなというところ。そして日本は今後マイナス金利解除の方向へ動きそうなのでここ2-3年ではどちらかというと下方向へ動くリスクがありそうです。

 HUF/JPYも高値圏ではありますが、2018年と同程度のレベルでレンジ相場と言えそうです。2020年最安値からの上昇率は32%(1.3倍)とほどほどです。こちらも日本の政策金利の方向的には下落リスクはありますが、上昇率を考えるとMXN/JPYより買いでポジションを取りやすい感触です。

 最後にCHF/HUFは上昇トレンド中の高値圏で、2018年最安値からの上昇率は50%(1.5倍)です。2022年にかけてはずっとマイナス金利を維持してきたスイスフランが利上げに踏み切ったことでCHF/HUFも上昇していますが、現状スイスのCPIは1.7%前後で落ち着いてきており、政策金利も1.75%で打ち止めとの観測が出ています。また、クレディスイスの経営危機問題も記憶に新しくスイスフラン買いも一服というところかと思います。ハンガリーも今後政策金利の低下はありそうですが、スイス経済の現況に鑑みるとCHF/HUFの上値余地は限られていると考えています。また、地域的にはスイス、ハンガリーともに欧州圏で近いというのも日本円よりは変動要素が少なそうです。

 以上から私の中の優先順位としては以下の通りとしました。

 ①スイスフラン/ハンガリーフォリント(CHF/HUF)

 ②ハンガリーフォリント/円(HUF/JPY)

 ③メキシコペソ/円(MXN/JPY)

 今回はまず①CHF/HUFで運用してみますが、正直なところ①と②はどちらでもよいかなという感触。まずは①CHF/HUFで運用してみて、時機を見て②HUF/JPYを追加しようと思っています。

スイスとハンガリーについて知る

 ポジションをとる前にスイスとハンガリーの位置関係を見ていきます。ハンガリーは東欧に位置していて、ウクライナにも接しています。スイスはオーストリアを挟んで西側に位置していて地理的にはかなり近い国同士です。

 次に政策金利推移について理解しておこうと思います。2014年以降のハンガリーとスイスの政策金利推移は以下の通り。

 これを見るとハンガリー政策金利が13%に達したのはコロナ流行以降のインフレによるものです。ですので今後はインフレ低下に伴い政策金利も低下すると想定されます。残念ながらこの高いスワップを得られる期間はあまり長くないかもしれません。ただ、新興国のようにずっとインフレが続いて高い金利を続けているという状態では無いというのは経済の安定性から安心感があります。

 もう一つ気づくのはこの10年ほどはハンガリーのほうが政策金利が高い(CHF/HUFの売りはプラススワップ)ということ。相場に必ずというのはありませんが、しばらくはCHF/HUF売りポジションのスワップはプラスが続きそうというのは安心材料です。ちなみに、ハンガリーはなかなかなじみのない国だと思うのでどんな国なのか、参考ページを載せておきます。ハンガリーは自動車関連で経済成長が進んでおり、ビジネス面では100社以上の日本の企業が進出しているようです。

CHF/HUF取り扱い業者と利益試算、実績

 CHF/HUFはマイナーな通貨ペアなので取引業者を探しました。海外FX業者は突然連絡が取れなくなったりとリスクがあるのできちんと金融庁金融商品取引業の登録を受けている業者から探したところ、IG証券とForex.comがCHF/HUFを取り扱っているようでした。どちらでもよいと思いますが、私はすでにIG証券の口座を持っていたのでこちらで取引をすることとしました。

IG証券

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 IG証券での2023年10月12日のCHF/HUFの売りスワップポイントは1万通貨あたり472円です。ちなみにForex.comは449円なのでIG証券のほうが若干高めです。そして運用額は1万通貨当たり50万円で設定しました。現在のCHF/HUFレートは406で過去最高値は440、50万円の資金だとロスカットレートは512なので最高値から70ほど余裕があります。そしてその時の年間利回りは36%。50万円の資金で月1万4千円、年間で18万円ほどの利益。上々です。

*スワップは2023年9-10月の平均値

 私は23年4月から100万円の資金で2万通貨を運用しており、半年間の累計利益は21万円、年利42%ペースの実績です。今年初めはスイスとハンガリー金利差が現在より広かったので利回りも高い状態で始められました。

CHF/HUFの週足チャートは以下の通り。

 IG証券で注文する場合はCHF/HUFの通貨ペアを選んでロット数を確認。最小が1ロット(1万通貨)なので、1万通貨を売るのであればそのままで大丈夫です。成行で売りボタンをクリック後、下の注文確定ボタンを押すと注文が確定します。

さいごに

 スワップ投資で年利30%超であればかなり優秀です。時間が経ってスワップ利益が増えるほど証拠金も増えますのでロスカットレートも上がり資金には余裕が出てきます。しかも、今は高値圏なのでここから下落すれば為替差益も得られることになります。

 もちろんリスクはあります。ハンガリーは一応ウクライナに接していますし、金利が低下することもあり得ます。スイスに関しては現在の中東情勢悪化によって安全資産としてスイスフランが買われるということも考えられます。でも、リスクのない投資はないですし、踏み出さないといつまで経っても心配で投資できないんですよね。これからポジションを取る場合は中東情勢を見極めてからでも良いですし、余裕を見て倍の資金を入れても年利15%超と高いパフォーマンスです。私は余裕資金で運用することや相場の急変時にはできるだけ早めに損切りを入れるなど対処をする前提で投資をしていく予定です。次はHUF/JPYについてもポジションを持ってみようかと思います。それでは。

 

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