私はスキャルピングを中心とした裁量トレードとトラリピによる自動売買で資金を運用しています。1月に他口座の資金を一部トラリピに振り替え、トラリピの資金を厚くしました。それに伴い、トラリピの設定を追加しましたので変更内容について見ていきます。
トラリピの仕掛けレンジと利益率
1月まで、トラリピは290万円の元金で運用していましたが、他口座から100万円を追加し計390万円の運用へ強化しました。他口座では主にスキャルピングにより高い収益を上げていますが、その分リスクも高い状態のため少しずつ安定運用できるトラリピへの資金配分を高めていく計画です。それに伴い、今回はユーロドルのショートを追加しました。また、直近の値動きを考慮し、ユーロポンド、豪ドル/NZドルの仕掛けも変更をしました。最新の設定は以下表のとおりです。
合計元金は390万円で利益42万円を追加して現在432万円がトラリピ口座の資金です。運用期間は2021年9月から21週間で、年利ペースは37%とトラリピとしては高めの水準で利益を上げることができています。次に通貨ごとにチャートと仕掛けの考え方を整理していきます。
ユーロポンドの仕掛け
以下はユーロポンドの日足です。これまでレンジ下限を0.84としていましたが、12月末に下限0.84を超えてきました。0.82程度までの下落は想定していましたが、英国、ユーロを取り巻くファンダメンタル、例えばウクライナリスクなどを考えると一方的にポンドを買い進む展開にはなりづらいと考えていました。そこで、レンジ幅を0.826-0.84の150pipsとし、現在稼働している0.84-0.87 300pipsの半分にして仕掛けを追加しました。セット本数も半分にしているのでトラップ間隔は0.001 10pipsで同じです。セット数はバランスを取り2本ずつとしました。
イギリスは2/3のBOE政策金利発表で0.25%から0.5%への利上げを発表しています。0.5%への利上げは市場で織り込み済みでしたが、サプライズとして受け取られたのが金融政策委員会メンバー9人のうち4人が0.5%の利上げ、つまり0.75%への利上げを主張していたことです。これによりポンド買いが進みユーロポンドは一時0.83割れまで下落しました。しかし、さらに市場が動いたのはその後。EUの政策金利発表で、今回金利を0%で据え置きとしましたが、ラガルドECB総裁が強いインフレ懸念を示し、ECBはすべての政策手段を適切に調整する用意があると発言。ユーロの利上げ観測が一気に高まりユーロ買いが加速しました。ユーロポンドも0.845まで急伸することとなりました。
今後のユーロポンドですが、ユーロは利上げが決定したわけでもなく、英国の利上げペースを考えるとユーロ買い戻しはあくまで一時的と考えています。仕掛け幅は0.87を上限としたショートで継続したいと思います。
豪ドル/NZドルの仕掛け
以下は豪ドル/NZドルの日足です。1.0210-1.05の間の細かい変動で利益を上げるために利益幅20pisで仕掛けを設定していましたが、1.05を超えて上昇が始まったこともあり利益幅を標準の50pipsへ変更しました。1.08上限に近づいていますが、このまま豪ドルが買われ続けるのも考えづらいため、現状はこの値幅で仕掛けを継続します。
ユーロドルの仕掛け
複数通貨でトラップを仕掛けることで、リスクヘッジしながらリピート回数を増やすため、ユーロドル ショートの仕掛けを追加しました。以下はユーロドルの日足です。ユーロドルはユーロポンド、豪ドル/NZドルよりも変動が大きいため、1.10-1.15の間隔でLot数を0.1万通貨と他の通貨ペアの1/3に減らして運用を開始します。直近の変動を見ても1.2程度までの上昇は十分あり得ますので、今後の動きによっては仕掛けを追加する予定です。ユーロドルはショート(売り)でスワップが付くことと、今後の金利動向を考慮しても米国以上にEUの金利が上がることは直近では考えづらいためショート方向で仕掛けることとしました。
トラリピは相場観がなくても過去の値幅から想定したレンジで低レバレッジで仕掛ければ年利10%程度で利益を上げることができます。それでも他の投資よりも高い水準ですがが、より利益率を高めるために裁量トレードで自分の相場観を確立し攻めの設定をすることでトラリピでも利益率を高めることができます。今後も相場の状況に応じて、トラリピ設定を更新する予定ですので、少しでもトラリピ設定の参考になればと思います。
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